梅 バラ科 サクラ属

 

原産地が中国のこの木は。日本の環境によく適応し園芸品種は数百にも及ぶ程ポピュラーな庭木です。往々にして日当り、水はけの良い場所を好むのでそのような場所に植えてあげて下さい。

 梅には花梅と実梅とがあり、目的によって品種を選ぶ必要があります。花梅にも実は付きますが、やはり実を穫るならば実梅をおすすめいたします。

代表的な花梅 紅千島 雪灯籠 武蔵野 高砂 紋隠など

代表的な実梅 白加賀 難波紅 甲州小梅 南高梅 寒紅梅など

特に実梅は受粉がとても重要なポイントです。先に挙げた白加賀などは同一種の木では受粉せず結実もしないため、他の品種の実梅が必要となります。また、甲州小梅のように1本でもよく結実する品種もあります。我々植木屋か、園芸店で相談すれば、どのような物が良いかアドバイスをくれると思います。

 よく「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」などと言いますが確かに梅は枝をよく伸ばします。よほどまずい切り方をしなければ桜のように切り口が即致命傷になるような事もありません。具体的な剪定の仕方としましては、根元や根際から垂直方向に生えている枝(ヤゴ、ひこばえ)を取り、幹から直接出ている小枝(ドウブキ)を取る。枝の剪定は長く伸びた枝を10から15芽程残すように詰めるとよいでしょう。切り口付近の枝は長く伸びますが、その下の短い枝に花や実が付きます。剪定時期は秋、9月から10月が適期です。遅くとも12月から1月までには終わらせておくのがいいでしょう。(梅の花芽は8月頃までに決まると言われているため)

 梅に付く害虫は、アブラムシカイガラムシ、ウメケムシなどと多用です。効果的な薬剤としてスミチオン、マラソン両乳剤そしてそれらを足したスミソン乳剤といずれも効果があります。特に実梅に散布するならマラソン乳剤が残存性も少なく(2週間程で影響がなくなる)良いと思います。

 最後に余談ですが、梅の枝を折ってみて中身が赤い物は紅色の花である事が多いです。


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